鉛筆やインクの線を繰り返し重ね、目を見張る繊細さで描かれるドローイング作品は、記憶の中に構築されたストーリーが消え去る直前の儚さを併せ持つ不思議な世界を表現しています。
ドローイングと並行して制作されている映像作品もまた「記憶」がテーマとなります。「記憶」あるいは「痕跡」について確かなことは「我々は忘れてしまう」ということだと永岡は考えます。感情、感覚、また時として自分を形作る重要な記憶すら我々は忘れてしまいます。
これらの映像作品は、画面となる紙を真上から撮影し、描いては消す作業を早回しで再生してアニメーションに仕上げる技法を用いています。イメージの重なりや消した痕跡など全てが画面に含まれており、記憶と忘却という厳然たる事実、ダイナミズムを混沌と、そして有機的に表現しています。
1973 山形県生まれ
2003 Wimbledon School of Art, ファインアート大学院修了(ロンドン)
2000 セツ・モードセミナー(東京)
1995 日本大学(東京)
個展
2011 「 森/バス停/最も古い記憶」,hpgrp GALLERY TOKYO(東京)
2009 「“Livres Illisibles”, Yukiko Kawase」(Paris)
「“RING WONDERING”」hpgrp GALLERY TOKYO(東京)
2008 「曖昧な庭」hpgrp GALLERY TOKYO(東京)
2007 「TOKYO WONDER SITE HONGO」(東京)
2006 「kokoroga-No.3 September drive Live performance」graf(大阪)
「triton "drawing exhibition"」(神戸)
グループ展、スクリーニング
2010 「Phase Transition of the Story」Project Fulfill Art Space(台北) (二人展)
2009 「"PROZOR JAPANSKOG VIDEA JAPAN VIDEO WINDOW"」Galerija DUPLEX/10m2,
Sarajevo(スクリーニング)
2008 「Bunkamura Art Show 2008 Fear to Familiar : 恐れから親しみへ」Bunkamura Gallery
(東京)
「Jamming Anima」(東京)(スクリーニング)
「シークレットオークション」KANDADA(東京)
「無題/UNTITLED」hpgrp GALLERY TOKYO(東京)
「VIDEO APPART」(パリ)
「Force & Beauty"」Yukiko Kawase Galerie Art Contemporain(パリ)
「DER SITE」(東京)
2007 「VERTICAL」(バルセロナ)(スクリーニング)
「MIACA」LUX(ロンドン)(スクリーニング)
「Okay Mountain "Dark Matter"」(オースチン、アメリカ)
2006 「AWESOME Inter National Festival 2006」(パース、オーストラリア)
「Live performance」(京都)
「Reissue」(東京)
「tenants-ten」graf(大阪)
「cine-file」(パリ)
「Move on Asia "Clash and Network”, Single Channel Video Art Festival 2006」
(オーストラリア、中国、インドネシア、日本、韓国、シンガポール巡回)
「organ-o-raung」H.P. FRANCE WINDOW GALLERY、(東京)
「JUMBLE 2006」LAFORET MUSEUM(東京)
2005 「3 jou Rock Works on Paper」takefloor(東京)
「Fuckin’ brilliant!!」TOKYO WONDER SITE SHIBUYA(東京)
「GAW exhibition 5th」(東京)
「How far to utopia」TOKYO WONDER SITE SHIBUYA(東京)
「wonder seed+」TOKYO WONDER SITE(東京)
2004 「How far to utopia」Rockwell Project(ロンドン)
「calling」TOKYO WONDER SITE(東京)
「0-gou ten」TOKYO WONDER SITE(東京)
「Artist Night vol.3」TOKYO WON