2025.3.7Fri - 2025.4.12Sat
Otherwise Galleryより、安藤瑠美個展「TOKYO NUDE - boundary -」の開催をご案内申し上げます。
安藤瑠美は、レタッチ技術を駆使し、「虚構の東京を写真で作る」ことをテーマにしたシリーズ 「TOKYO NUDE」 を2020年より発表してきました。広告、窓、室外機といった都市のノイズを消去し、都市の風景を極限まで研ぎ澄ますことで、東京という都市の本質を浮かび上がらせるその作品群は、現実の風景でありながら絵画的なフラットさを持ち、少しの違和感と独特の視覚体験を生み出します。
本展「TOKYO NUDE - boundary -」では、新たな試みとして「解像度の劣化」と「コラージュ」による視覚的再構築を取り入れています。
私たちは世界をどのような解像度で見ているのでしょうか。安藤の新たなアプローチは、私たちがそれぞれ持つ解像度の違いが、風景に対する認識の差異を生み出し、同じ都市の中に無数の「境界」が存在していることを示唆します。意図的に解像度を落とし、写真が抽象画へと変容するプロセスを作品に組み込むことで、一つの画面内に異なる解像度を共存させ、「境界」というテーマをより際立たせています。
安藤が表現する東京という都市の新たな表象を、この機会にぜひご高覧ください。
Artist Statement
TOKYO NUDEシリーズは東京という都市をモチーフに、レタッチにより虚構と現実の狭間を行き来する行為をテーマとしています。今回は境界-boundary-という言葉をタイトルに加え、解像度を著しく劣化させ、抽象画と化した写真を部分的にコラージュしています。
それぞれの鑑賞者が世界へ向ける解像度(虚実も含めて)は様々であり、それによって同じ風景でも全く違った捉え方をしているはずです。
この作品では、そうした解像度の違いを同居させることで境界を顕著化していきたいと思います。
"TOKYO NUDE-boundary-Ⅷ"
プラチナファイバーラグ紙、インクジェット、シャドーギャップフレーム / 2025 / 695×500mm
1985年 岡山県生まれ。
2010年 東京藝術大学先端芸術表現科卒業。
2015年 アマナグループ株式会社アン入社。
2021年 独立。
主な個展
2023年 Imaginary City/BIN Tokyo・東京、Arte22 ギャラリー・ソウル
TOKYO NUDE/PLEASURE/NICK WHITE TOKYO・東京
2022年 TOKYO NUDE/TO OV cafe/gallery・北海道
TOKYO NUDE - reflective city -/hpgrp GALLERY TOKYO・東京
2021年 TOKYO NUDE/ELD・岡山、東京
TOKYO NUDE/BOOK AND SONS・東京
主なグループ展
2024年 スイス・日本国交樹立160周年記念 写真展『Super Natural!』/YAU CENTER・東京
ART SESSION by 銀座 蔦屋書店 NEW YEAR PARTY/銀座 蔦屋書店・東京
LUMINE ART FAIR -My 1_st Collection Vol.3-/ルミネゼロ・東京
2023年 LUMINE ART FAIR -My 1_st Collection Vol.2-/ルミネゼロ・東京
TPR×TCS/都内各所
2022年 HI FIVE/PH・ソウル
2021年 Futures In-Sight展/ 21_21 DESIGN SIGHTギャラリー1&2・東京
Two Visions展/まなび創造館/市民ギャラリー・愛知
受賞歴
2019年 THE REFERENCE ASIA: PHOTO PRIZE 2019 ナタリー・ハーシュドーファー選 優秀作受賞
2007年 エプソンカラーイメージングコンテスト2007 佐内正文賞
〒107-0062 東京都港区南青山5-7-17 小原流会館B1F
tel 03-3797-1507
email art@hpgrp.com
open 12時〜19時
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