Otherwise Gallery

FaceBook
Instagram
JP

EN

Daily
尾花 賢一 Kenichi Obana

2025.1.17Fri - 2025.2.22Sat

Opening Reception

2025.1.17Fri 18:00 - 20:00

Otherwise Galleryでは、2025年最初の展覧会として、秋田を拠点に活動する尾花賢一の新作個展「Daily」を開催いたします。

尾花は、人々の日常に潜む物語性をテーマに、ドローイングや彫刻を通じて作品を発表してきました。本展では、鑑賞者自身の経験や物語を反映させ、想像力を広げる媒体として尾花が長年制作してきた覆面の人物像を中心に発表します。日常の中で交錯する感情や出来事が、レリーフを取り入れた新たな表現で展開されます。鑑賞者は覆面をした人物たちの内面や物語に入り込んで作品を体験することで、自身の視点を通じて改めて日常を見つめるきっかけとなることでしょう。

VOCA賞(2021年)や上毛芸術文化賞(2022年)の受賞をはじめ、近年、国内外のさまざまなアートプロジェクトや芸術祭で高く評価されている尾花賢一の最新作を、この機会にぜひご覧ください。

Artist Statement
制作において、作品を設置する環境や場所との繋がりを大切にしています。そのため芸術祭や公共施設が会場となる展示では、その地域の歴史や風習を題材にし、リサーチから生成された彫刻やドローイングを重ねながら土地に潜む固有の物語を表現してきました。

一方で街中に位置するギャラリーのような空間では「人」への興味関心が高まります。道すがら行き交う人々や、ふらりとギャラリーに立ち寄ってくれた方々。名前も知らないけれど、その裏に広がる多様な営みについて勝手に思いを馳せることが制作の動機となっています。

ひとりひとりの淡々と過ごす日常や、笑ったり泣いたりする光景を投影するものとして覆面を被ったキャラクターを制作してきました。これまではモノクロの絵画で表現することが多かった覆面たちですが、今回の展示では着彩やレリーフ状の作品を手掛けています。覆面たちの不器用ながら充実感を持って生きる姿を、奥行きを深めて描写しいくことを目指しています。

「ほのかに」
2024年 ジェルトン、アクリル絵具、H39×W22 ×D3 cm

尾花 賢一 Kenichi Obana

1981年群馬県生まれ。秋田県を拠点に活動する。
人々の営みや、伝承、土地の風景や歴史から生成したドローイングや彫刻を制作。 虚構と現実を往来しながら物語を体感していく作品を探求している。近年の主な展示に「多摩川ジオントグラフィー」(2024年、調布市、石倉敏明との共作)、「国際芸術祭あいち2022」(2022年、常滑市)、「みちのおくの芸術祭山形ビエンナーレ」文翔館(2021年、山形市)、「瀬戸内国際芸術祭2022」(2022年、多度津町)、「V O C A2021」上野の森美術館(2021年、東京)、「表現の生態系」アーツ前橋(2019年、前橋)など。
作品制作の他にJINS前橋小島田店の店舗内装デザインなどのコミッションワークやワークショップを手がける。また受賞歴として上毛芸術文化賞(2022年)、VOCA賞(2021年)、Tokyo Midtown Award 優秀賞(2015年)、LUMIN meets ART AWARD 準グランプリ(2014年)など。

Otherwise Gallery
アザワイズ ギャラリー

〒107-0062 東京都港区南青山5-7-17 小原流会館B1F
tel 03-3797-1507
email art@hpgrp.com
open 12時〜19時
close 日曜・月曜・火曜

ARCHIVE